「弦楽七重奏曲」は存在するか
(どこかの誰かが作曲してるかもしれない…)
弦楽八重奏曲ならメンデルスゾーンやゲーゼ(ガーデ)の曲があり
シュポアの複弦楽四重奏曲というのもある
弦以外も混ぜていいならベートーヴェンやサン・サーンスの「七重奏曲」があり
シューベルトの「八重奏曲」もある
だいたい八重奏くらいまでが(クラシック音楽の)「室内楽」の限度といわれている
プリキュアは一作品に何人までが限度だろう
(オールスターズとかは考えないで)

まほうのじゅもん
「ばよえ~ん!!」
「ラッキー・セブン」などというが、西洋でも「七」は、めでたい数ではない。もと凶の数字であった。
神の怒りに満ちた七つの災害を入れた金の鉢を携えた七人の天使に向い、大きな声が聖所から「さあ行って、神の激しい怒りの七つの鉢を、地に傾けよ」と命ずることが、『ヨハネ黙示録』にみえる。
昔の映画「第七天国」も、名匠ベルイマン監督の「第七の封印」も、「第七」は凶の数字が主題、それを一転せしめて、ラッキーとするのが劇である。
『ヨハネ黙示録』にいう。
「神の七つの霊と七つの星とを持つかたが、次のように言われる。わたしはあなたのわざを知っている。すなわち、あなたは、生きているというのは名だけで、実は死んでいる」と。
「七」が、人間の生死にかかわっている数であることが知れる。
これは日本でも同じで、淀川長治は、黒澤監督は「七」がお好きといって、「姿三四郎」と「七人の侍」を挙げたのを新聞で見たことがあるが、日本でも命を賭ける精神の記号として出てくるのが「七」の数字なのである。七人の侍は、七人の天の使いであり、同時にわざわいをもたらすものなのである。
「七福神」が、なぜ福神が七人勢揃いしたかというと、「七」が、始めからめでたい数なのではない。「七難」に当てたのが七福神なのである。
(郡司正勝『和数考』、表記を一部変更、および引用文に一部変更を加えた。)

アイドルで七人のグループというのは現実にもありマンガ・アニメにもある
まんつくの作者の人の『推しが武道館いってくれたら死ぬ』(平尾アウリ)
というおもしろいマンガ
こんどアニメ化するらしい
これに出てくるCham Jamという地下アイドルグループは七人組
おもしろいのは七人といっても
前列のトップスリーと後列の四人では扱いが大きく違う(そういう運営の方針)
しかも人気投票とかで順位がいれかわるスリルというのが出てくる
七は三と四に分かれるけど三と四はどうしてもうまく噛みあわないということ
グループ内部でとくに仲のよい二人というのも当然いる
盤石不動のカップルも存在する
七人のなかにはいろんなペアやカップルがつくられる
でもカップルがまったく固定されてしまうと三組できて一人余ってしまう
じっさい余り気味の一人というのがいてその子が主人公の「推し」なんだけど
でもその子がグループ内で孤立してるわけでは全然なく
人格者のリーダーがメンバー全員に気を配ってちゃんとまとめてるから安心できる
七という至難の数がうまいこと生かされたマンガのようにおも
「プ リ ズ ム ラ ーー イ ブ!!!」
虹の七色がモチーフなのでメインキャラが7人
その7人は3+1+3みたいに分かれる
ただしりんねちゃんをプリズムストーンの一員とみるなら4+3
じっさい4人で行動してることも多い
でもりんねちゃんはあくまで特別な聖なるキャラであって
彼女をのぞいた6人が二組の「3」を結成するのが前半までのおはなし
はじめはまったくバラバラでチグハグだった1と1と1がまとまって3になる
(→ハッピーレイン)
またはさいしょから3人組だけどびみょうな仲になってた3人が絆をとりもどす
(→ベルローズ)
二組の3と3は当然ちょっとは対立するけど
でもすぐに協力しあう関係になり3+3の6がうまれる
ちなみにおとはがプリズムストーンにいた状態のときは4+2の6
そして6は2+2+2でもあるので
後半では「シャッフルデュオ」いってみよう展開で三組の「2」が誕生した
これによって3×2、および2×3の二方面から6が強化される
ところでりんねちゃんとジュネさんをペアと考えれば
3+3+2で8の物語ということになる
七難は人間に与えられた、七つの凶の数字だというのである。これを救助するのが「八」の数である。「八卦」がそれである。「七転八起」である。だるまも転ばなければ、起きることもないのである。(同上より)
しかしりんねとジュネは1であって1でないような関係なので
8にはならずやはり7のおはなしであった
りんねの代わりにジュネが加わった7人でプリズムライブをするのがフィナーレ
エピローグではもひとつおまけの「3」(オバレ)が結成されてオチとなる
このアニメは名作だけどやや物足りない点としては
前半はプリズムショーの人数が1人→2人→3人という具合にふえていくけど
後半では逆に2人→1人とへって元に戻ってしまう
ハッピーレイン&ベルローズの結成される中盤が人数的にはクライマックスになってて
後半戦はテンションが下がってしまう感じのすること
けっきょく6人でのショーはやってくれなかった
にゃんここにゃんこまごにゃんこ
それはともかくとして
凶数7をうまいぐあいに使いこなしてこれを吉数に転じ
魔の数をみごと克服して聖なるアニメを生みだすという難事をなしとげた
レインボーライブは近年まれにみる「7に祝福されたアニメ」
ないしは「祝福された7のアニメ」であった
現代の七の神話
じつに七のダイヤキュート
しかしこういうことはそうそうあるものではない
7に呪われ、7に潰されていったアニメは数知れない(※自社調べ)
早い話、派生作品のキンプリ&キンプラにしてからが
7の数を有意義に生かした作品とは到底いえたものではなかった…
げにおそろしきは
「7」
のマジックである。
それでは私は七色のレインボーラーメンを食べに行ってきます…。