FC2ブログ

銀花翠葉

アニメの感想ブログです(更新は終了しました)

Entries

ざまあみろ、愛して、よかった。







マキアさんは、いまでもレイリアさんとなかよしなんですか?

毎日どんな話をしているのですか?




あなたはもう昔のマキアではない。
泣き虫でいくじなしのマキアではない。
レイリアをまぶしく見つめるだけだったあなたではないし、
ラシーヌ様の言いつけにただ従うだけだったあなたでもない。
二人の知らないことをあなたはたくさん知っていて、
あなただけのすばらしいヒビオルを織り上げることがちゃんとできるのだから。
ヒビオルとは思い出、記憶、ものがたりのこと。
あなたはそれを手に入れた。
だから、二人に対してもきっと、胸をはってこう言えるのでしょうね。


ざまあみろ


って。




あなたは、ずっとレイリアのことをみつめていた。
レイリアをみつめているクリムにも自分を重ねて見ていた。
レイリアはあなたのすべてだった。
レイリアはあなたの持っていないすべてのものを持っていた。
家族がいて、恋人がいて、美しく快活で、自信にみちあふれて、
イオルフで誰よりも幸せな少女だった。
それに対してあなたはからっぽだった。
ほんとうに何もなかった。
自分というものすら持っていなかった。
レイリアをみつめているあなたにとって、レイリアがあなただった。
レイリアがあなたの「わたし」だったのだ。
だから「わたし」は、レイリア以外のなにものでもなかった。




ラシーヌ様はあなたの親代わりでしたが、
ほんとうの親のようにあなたを愛してくれたわけではない。
やさしいけれど素直に甘えられる相手ではなかった。
愛の感情を否定する彼女は(否定するわけではないのかもしれないけれど)、
イオルフの里の澄んだ水や石のように、きれいだけどもどこか冷たい。
あなたはさびしかった。
ラシーヌ様はそのさびしさを埋めてくれるひとではなかった。
あなたはまさか思いもしなかったでしょう、
いつもラシーヌ様の言うことをおとなしくきいているだけだった自分が、
里の外の世界に出ていって、
彼女の知るべくもないこと(?)をやがて知るようになるだなんて。
でもあなたは、心のどこかでそれを望んでいたのではないのか。
ラシーヌ様の支配するイオルフの里から、
いつかは出ていきたかったのではなかったか。




あの日、泣いている赤ちゃんに出会ったあなたは、
あなただけの「わたし」をはじめて手に入れることができた。
一度手に入れたそれを、あなたはぜったいに手放さない。
誰にも渡すものか、これは自分のものだと、固く抱きしめてはなさない。
なぜならそれはやっと手に入れたあなた自身だったから。
あなたが保護して世話しなければ死んでしまう脆い命。
あなただけを絶対的に必要としている弱くて小さな存在。
あなたをお母さんと呼んでくれる相手。
つまりそれは「わたし」=あなた自身だ。
赤ちゃんに出会うまでレイリアがあなただった。
だからあなたの「わたし」は、レイリア=エリアルと名付けられなくてはならなかった。
あなたは「レイリア=エリアル=わたし」のお母さんになって、
「わたし=レイリア=エリアル」をもう一度、自分の手で育てようとしたのでしょう。
そうすることではじめてあなたは、
レイリアでもありエリアルでもありわたしでもありあなたでもある自分自身を、
手に入れることができるかもしれなかったから。




かつてイオルフで誰よりもみじめで不幸せだったわたしあなたが、
エリアルを手に入れてに出会ったことで幸せをつかみ、
愛し、愛され、最後に悲しいだけじゃないむしろ都合のいい別れを知るに至る。
そうすることによってわたしあなたはようやく、
ラシーヌ様やレイリアさんを見かえして、
こう言ってやることができたわけです。


「愛して、よかった。」


と。




ざまあみろ…

ざまあみろざまあみろざまあみろ!

あんたたちが馬鹿にして鼻でわらってもわたしは信じた!
ぜったい無理だって裏切られても私はあきらめなかった!

その結果がこれよ!!

どう? わたしは、「愛して、よかった!」


ざまあみろざまあみろざまあみろざまあ(以下略





スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント:投稿可能です。

左サイドMenu

プロフィール

芥子

Author:芥子

最新記事

カテゴリ

右サイドメニュー

検索フォーム

QRコード

QR